上司の“エンドウマメ”が実ったよ!

今回は私が幹部(上司)を務めさせていただいている上で気を付けていることを紹介します。というのも、いつも毎回ブログの冒頭部分はちょっとしたエピソードなどを入れてから本題に入るようにしていたのですが、4000字を超えるボリュームになってしまったので2つの記事として分けて書くことにします。

 

さて、タイトルの“エン・ドウ・マメ”は、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)と同じ略語になります。

エンドウマメの”エン”は「遠慮させない。」

突然ですが、皆さんの沖汐への第一印象はどうでしたか?
よく言われるのは、「怖い」「目が笑ってない」「厳しい」などネガティブなものが多いです。先日も西村先生と電話で話の中で「沖汐先生はめちゃくちゃ怖いと思ってました。」と言われてしまい猛省しました。(西村先生、決して君は悪くないのであしからず。そして素直に口にしてくれたことは感謝してます!)部下もいない若手の頃はそれでも良かったのですし、何なら「マイナスからのスタートだから何してもプラスだぜ!」ってポジティブに捉えていた時期もありました。
しかし、20数名部下を抱える今はとっても、とってもマズイなと思っています。

なぜなら、生徒やお客様の情報は現場の先生が一番知っています。対して職責があがるほど持っている現場の情報は少なくなります。これは同じ教室で仕事をしていないのもありますし、マネージャーに徹するようになると現場を持たないので、情報量に差ができるのは自然なことです。ただ、この現場の情報をいかに鮮度を保った状態で加工されずに上げてもらえるかによって上司が下す判断の精度に大きく影響します。職責上位の人ほど影響を及ぼす範囲は広くなるので1つの判断ミスが莫大な損失になるので、上司はヒヤヒヤしながら日々判断しているのです。

そんな大きな損失を生まないためにも、部下の人が気軽にリラックスした状態で報告や相談ができる関係性づくりは上司として大事な要素の1つだと考えています。これは代表から学びましたが、ミスしたことで代表から感情的に叱られたことは1度もありません。どんなミスでも2回しないように気を付けるよう注意をされますが、感情的に叱られないことがどれほど精神的に救われるかと僕自身も体感したので、実践できるように心がけています。

 

エンドウマメの”ドウ”は「最近どう?」

質問にはイエス・ノーの2択で答えられる「クローズドクエスチョン」と、答えられない「オープンクエスチョン」の2つがあります。もちろん「最近どう?」はオープンクエスチョンです。オープンクエスチョンにしているのには意図があります。以前栗田愛先生に、「一緒の教室で働いていれば沖汐先生の状況がリアルタイムで分かるので、隙間時間を見計らって確認や相談しやすですけど、一緒の教室で働いていない先生はそこが分かりにくいので聞きたいことがあっても聞きにくいと思いますよ。」と言われたことがありました。確かにそうだと思い、部下の人が言いやすいようにこちらから聞くようにして部下の人から話やすいような構造にしているのです。また、オープンクエスチョンにすること特に問題を抱えてない時は何も出てきませんが、何か聞きたいことがときには、「沖汐先生、実は〇〇で相談があります。」「これはどうしたらいいですか?」といった相談や確認をしてくださる人が増えてきました。

 

エンドウマメの”マメ”は「マメに連絡する。」

最後の「マメに連絡する。」は、一般的にはザイオンス効果とよばれるものです。

ザイオンス効果とは、相手に何度も繰り返し接触することによって、だんだん好感度や評価などが高まっていくという効果です。

さきほどの「最近どう?」だけでは実は問題があります。部下と上司の関係性が悪い状態をイメージしてみてください。そもそものコミュニケーションをとる前提となる関係が悪ければ上司側が「最近どう?」と聞いてきても「特に。」「何もありません。」ってなります。このコミュニケーションの土台作りのためには回数を重ねる必要があるのです。

これは教室運営においては、退会しそうな生徒に対してコミュニケーションの回数をとるといいです。関係性が悪いと認識しているご家庭に何度もコミルや架電などで接触をするのはかなり気合がいると思いますが、そこを乗り越えてやってみてください。保護者の感情がおもしろいほど裏返ります。駅前教室でも過去にドクレームをもらったご家庭が2件ありますが、この法則に則って接触回数は意図的に上げています。そうすると保護者の方の僕への態度も180度変わりましたし、お願いしたこと(例えば期日内に講習の申込書を提出する。)が驚くほど改善しす

僕はなんでも現場で起こっていることと組織内で起こっていることは相似形だと思っています。なので何か問題を抱えていたり、課題解決に伴走する部下の方には意図的にコミュニケーションの回数を増やしています。そうすることで、関わられている部下の方との関係性がより良くなって、質の高い情報があがるようになり、成果の最大化につながります。ただし、ある特定の人にコミュニケーションが集中しすぎることは派閥を生んだり差別につながるので、コミュニケーションをとる回数は最低限担保されるように定期的に接触回数はメモしてバラつきを見るようにしています。

 

こういう気持ちが通じてか、先日藤村先生が僕の意図を汲んでくださっていることが分かる話をしてくださったので紹介させてください。

私は沖汐先生に電話すると、「藤村さんはよく連絡してくれる方だ」と言われます。
自分では、そんなに頻繁にしているという自覚がなかったので、他の皆さんはそんなにしないもんなのか、、、再々連絡してすみません、と思うのですが、そういうと沖汐先生は「いやいや、言ってきてくれる方が有難いんだ」と毎度おっしゃられます。
忙しいかな、、、という気遣いはもちろんみなさんあるかと思いますし、必要なことではあります。ですが、以前に「忙しかなと思って相談しないのはなしで」とおっしゃっておられましたし、どうなんだろうと思うことを確認せずに進めることで、後々余計な面倒をかけることになるともっと嫌なので、「自分だけでは判断できないな」とか、「こうしようと思うけど大丈夫かな」と思うことは確認、相談するようにしています。
あとは報連相不足で去年に失敗したことがあったのも、大きいかなと思います。
沖汐先生のほうから教室に「何か困ってることないか?」と聞き取りをしてくれた時期もあり、それで相談しやすくなったのかと思います。
自分はわりと細かいことが気になる方なので、そんなことも?ということも聞いているかもしれませんが、はっきりOK・NGもらえることで、モヤモヤが晴れます。
いろいろ気にかかること、気にかけるべきことが多いので、一つでも気がかりが解決すると気持ち楽に仕事に向かえます。

これは、本当にありがたかった。何がありがたかったかというと、1つは自分が意図していることが通じているということ。2つめは直接数字にはなりませんが、教室の成果を出すうえで教室長が働きやすい環境づくりに貢献できていると思えたからです。今いる20数名の部下の方が全員同じようにされると僕は本当にどうなるか分かりませんが、マネージャー候補の人が将来的に分散して担ってくださるので安心しています。

実はみんな上司ですよ。

今回初めて幹部の立場から思っていることを初めて書きましたが皆さんはどう感じられましたか?社内でトラブルが起きたり、成果の出ない時は、上司と部下の相互理解がなくコミュニケーション不全が起こっているときが多かったりします。なので上司側の役割や立場・考えをブログに書き起こし、見ていただくことで社員間の相互理解が深まり、コミュニケーションが円滑になっていく先に、大きな大きな成果につながればいいなという思いで書いてみました。僕は幹部の立場で部門単位で書きましたが、実は教室単位でも同じことです。教室長・社員の皆さんは講師の”上司”です。現場の”上司”として是非一度「エンドウマメ」試してみてください。講師の方とのコミュニケーションが円滑に進むことで教室長が理想とする教室運営の実現する時期がきっと早くなるはずです。3月から栗田愛先生は氷上教室に赴任され、今は綱先生と2人で福知山教室を回しています。講師の人から「栗田先生が抜けたからダメになった。」と言われたくはないですし、より良い教室づくりのために講師の人にコミュニケーションを積極的に取っている最中です。3月の学校課題進捗率が悪かったのは講師の人との連動制が悪った結果だと思っています。今は出来ていないですが、半年後には講師の人と一緒に作ったKPI指標が高水準で維持できる教室でありたいと思い、日々必死のパッチです!

1人1人の必死のパッチがコロナ禍で停滞している問合せ数を1件でも多く起こせる、1件でも入会者数が増える、1人でも高1継続者が増える、1人でも退会者が減る原動力となると信じてやまない今日この頃です。塾の大きな山場のこの募集期もいよいよ3月突入です!気合を入れて4月末まで一緒に走り切りましょう!!!

 

近日中に授業者の立ち振る舞いについての記事もアップしますのでしばしお待ちください。