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個人目標は「変化」「成長」
新年の集いの挨拶でもお話しましたが、個人的なテーマは会社の理念と同じ「変化」「成長」です。1年後この状態になっていると皆さんに見てもらえるように、僕が定めたKPIは「実行タスク数」です。
話は少しそれますが、なぜこのKPIにしたかというと、僕が塾人として約25年、短期間で劇的に生徒数が伸びる塾や教室をみたことはありません。そう言い切ると、「土師教室」「東舞鶴教室」「豊岡南教室」などは増やしているんじゃないの?って思われる人もいます。
例えば、土師教室は過去の最大生徒数に戻すまでに2年かかっています。また、東舞鶴・豊岡南教室も同様に最大生徒数を更新するまでには至っていません。誤解ないようにお伝えしておきますが、一度凹んだ教室を河田先生・吉岡先生・山中先生が戻しつつあること自体は本当にすごいことです。塾偏差値で言えば、難関国立大学レベルなので60以上はあります。本当に部門・会社に貢献していただけてりうことには感謝しています。ありがとうございます。
僕がここで言いたいのはあくまで他業種と比較して塾業界は劇的に変化しにくいということです。
塾の商圏は店舗からせいぜい半径3km以内で、かつ顧客となりうる年齢層も10歳から18歳狭いです。他方、物販などに比べるとインターネットが普及した今であれば日本中、もしくは世界中で、対象顧客数も圧倒的に多いのです。
ですから、塾はヒット商品で一発大儲けなんて逆転ホームランがでるような業界ではなく、地味で地道な業界です。その塾でも個別指導は集団指導に比べ塾のカラーが出しにくく、競合塾とのイメージの差別化が難しいのも特徴です。なので、日々決められた業務を精度高くこなしていくことで成果を出すこと以外増えることがありません。この点は塾で働くすべてのスタッフは肝に銘じておきましょう。
ということで、変化・成長するには毎日コツコツ決めたことをする。その数が自分を次のステージに連れて行ってくれると思って設定しました。ブログは2週間に1回の頻度で月2回書きます!皆さんみててください。
とーーーーっても横道にそれてしまいましたが、本題に戻ります。
さて、いきなりですが皆さんに質問です。
「皆さんは何のために授業をしていますか?」
皆さんどんな答えが思い浮かびましたか?
「知識や解法を教えるため。」とか「予習することで生徒の学校での理解をしやすくしてあげるため。」とかでしょうか?
僕の答えは、「生徒に内発的な動機付けを行うこと。」です。
この理由を理解をしてもらうために塾のサービスと生徒の成績アップの仕組みをフレームで説明します。
人が何か技術を身につけるには3つの段階が存在します。
1つ目は、【理解】です。勉強でいうと新しい概念や知識・解法を知ることです。
ただ、概念を見聞きしただけで出来るようにはなりません。そこで2つめの段階は、理解した内容を再現できるようになるための練習として【定着】があります。
この定着は本当に時間を要します。
これも解明されていることでご存じな方も多いと思いますが、人間がある作業を行った際に、時間と習熟度合をあらすもので「経験曲線」があります。
図のように、学習時間を2倍にとると解法が思いつくまでの反応時間が約20%減少すると言われています。このように何かをスムーズにできるようになるためには、かなりの反復回数と時間を要するということです。
そして最終段階の3つ目は、【活用】です。この段階になると、数学でいえば数字が帰られていたり、問題表現を変えても正解するために必要な知識・解法が思い出し、使える状態のことです。まとめると、塾は、「理解」=授業、「定着」=宿題、「活用」=小テスト・模試になります。
しかし学習塾では長年大きな課題を抱えていました。
それは、生徒が「定着」するための勉強時間数の確保は塾では把握しにくい上に、コントロールが効かないのです。IT技術の進歩により10年前よりは幾分スタディプラスのようなコンテンツが充実してきたのでその問題は緩和されつつありますが、低学力層の生徒や中学生ではまだまだ十分とは言えません。
なので、生徒たちにいかに「勉強する」ことの心理的ハードルを下げ、生徒を学びに向かわせられるかが対面で授業を行っている講師の技量であり、一番必要な役割だと思っています。
その為には授業中に「わかった!」や「1人でできた!」の演出は欠かせませんし、「よくできたね!」「すごいね!クラスで1番早く解けてたよ!」といったほめの演出をするための効果的な発問、声かけの技術も必要ですし、生徒が1人で勉強しているときに授業ノートをみて自分で再度理解を深めるための板書になっているのかなどなど講師は授業にまつわるありとあらゆることに拘っていく必然性があるのです。
さぁ、ここまでくるとタイトルの数字の意味が分かった人がいるかもしれません。
168 →24時間×7日
3 →生徒が塾で学ぶ時間
我々はいかに生徒が塾にいない残りの165時間をコントロールして勉強時間を増やさせるのか、生徒の知的好奇心をゆさぶり学びに向かわせるのかを意識して日々の授業準備をしていきましょう。
ということが、starwarsのように時系列が逆になってしまいましたが、僕のブログで今後書いていく技術を身につけるに至った原点の内容です。
是非この記事を踏まえまた最初の記事を復習で見てみてください。
次回は、効果的な板書術について書きます!こうご期待ください。