給料は誰から頂いているのか?

皆さんはこの答えはなんと答えますか?
ちょっと行間を空けるので答えを持ってからスクロールしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の答えは、「お客さま」です。
おそらく、社長や会社と思った方がいたかもしれません。
違います。お客様です。1件1件のご家庭が支払ってくださる月謝で我々は生きているのです。では今、この話を冒頭にした理由を書いていきたいと思います。

 

塾講師は自分の承認欲求を何よりも簡単に満たせる職業だと考えています。
何を隠そう、僕もその1人でした。この仕事を生業にしようと思ったきっかけが生徒からの強烈な承認でした。春名先生がまだ高校生で数学を担当しているクラスの福岡くんに言われた言葉です。当時は年齢差もさほどなく、生徒達も人懐っこいいい奴ばかりだったので、彼らが大学2年になるくらいまではお盆や正月は集まって飲み会をしていました。2次会のボーリング会場にいく車の中で、福岡君から「先生には感謝している。受験生のときにいつも声をかけてくれて、先生がいてくれて頑張れた。」と言われたときに車の助手席で人目もはばからず大声で泣きました記憶が今でも鮮明に残っています。私は自己肯定感が低めなので、この福岡くんの「ありがとう」は本当に嬉しかった。そしてそんな「ありがとう」をもらえるこの仕事は最高だという思い、職業社会人をスタートしました。

 

時は経ち、200名規模の教室長になってから「沖汐塾」と揶揄する生徒もいて自分の能力に酔っていました。「生徒には自分がいないとダメだ。」って本気で思っていました。ところが、塾の指導構造の転換で映像授業主体になり、自分が関わる領域が減っても生徒の成績はメキメキ伸びるんです。アルバイトの先生たちが進捗管理しながら、生徒は映像授業だけで立派に伸びていく姿をみて本当に自分を恥じました。頑張っているのは生徒であって自分ではない。自分は、生徒が頑張り続けるための数ある要素の中の1つに過ぎないと。

 

私が社会人1年目に口酸っぱく「先生と呼ばれる立場はうぬぼれやすいから、とにかく謙虚たれ。頭を下げろ。」と言われました。生徒からの承認に酔っている人がいたら、是非『事実』を見ましょう。

その生徒の成績を上げられていますか?

その生徒の志望する学校へ合格させてあげられていますか? 

今年度を本格的にスタートをきるタイミングで一度自分を見つめてみてください。そしてちょっとでも後ろめたいことがあれば是非その自分を乗り越えましょう。我々の成長なくして、生徒の成長なし。生徒数の増加もありません。

 

明後日は総会です。新年度の方針がまた発表されます。外的環境、内的環境に合わせて変化に対応していきましょう。

 

何度も言います。我々の給与はお客様から頂いているのです。お客様からが減るのはライバルに取られているだけです。仕事の仕方が良くないだけです。変えましょう。変わりましょう。そして地域の1人でも多くのお客様の指示を集めましょう。

 

春期講習が明けて幹部として自戒も込めて思うことでした。