2020年度大学入学共通テスト分析
9月16日(木)に学文社主催のセミナーに田村先生と出席してきました。
内容は駿台予備学校の先生より大学入学共通テストの概要説明および入試動向の報告と広島の欧州塾がされている小学生向けのスピーキング教材の営業でした。今回は、駿台予備学校の先生の講演内容共有します。
ブログでは講演内容の中でも特に知っておいて欲しい情報のみをまとめました。生徒指導、面談にて使えるネタにもなると思いますのでよく読んでおいてください。
また、今回の講演会の資料と録音データはサイボウズにて共有しますので興味のある方は詳しく見てください。
2021年度大学入学共通テスト結果
1.浪人生受験者の減少
入試制度が変わることで浪人を敬遠した生徒が多く、昨年度に比べて約20000人減少。
2.受験率の低下
コロナ禍でもあり、出願者数に対しての受験者数が昨年度よりも大幅に減少。
3.理科、社会で得点調整が実施。
共通1次から現在まで得点調整が行われたのは過去4回のみ。同一教科内での受験科目による不公平を是正するため、平均点が20点以上開いた場合にのみ実施されます。
4.制度変更2年目以降は難化傾向
過去2回の制度変更後の初年度はいづれも前年に比べ易化傾向になり、2年目以降は初年度に比べると難化傾向。
5.全科目において、問題文の分量は増加、資料・グラフが多用された。
どの科目においても資料・グラフの活用を求められる問題が増えています。
また、問題文の分量も増えているので正確に早く解答に必要な情報を読み取る力がセンター試験に比べより求められています。
6.昨年度の入試は「3C入試」
①コンパクト(Conpact):安全志向、長距離移動しない。
②保守的(Conservative):新テストによる大きく入試制度を変更した大学を嫌う。
③利便性(Conveience):大学入学後の受験生の負担が少ない大学が人気。
コロナ禍は続いているので昨年度ほどではないが、続く傾向はある。
上記の結果、難関大学は志願者大幅減。
おススメ生徒指導ポイント
1.マークミスが多い。
特にリスニングは大学入学共通テストから問題文を読むのが1回になり、その影響でマークミスをする生徒が多い。模試結果を見て自己採点との誤差を確認して誤差が大きい生徒については指導しましょう。
2.マーク模試の分析方法
受験は、基礎・基本が大事。難問・奇問が解けるよりもみんなが正解しているところで落とすと不合格になりやすい。全体の正答率と自分の正誤表を見比べて、正答率60%以上の問題で落としている問題は必ず直しをさせましょう。
以上になります。2番目の分析方法は、一般的にはS-P分析と呼ばれる手法です。これはマークテストに限らず記述式のテストでも活用できるものですので、小中学生に模試を返却する際に、設問の平均正答率を下回っている問題に関してはテスト直しをするように指導してもらうといいと思います。
今後、セミナーなど外で仕入れた情報は随時この場にて公開していきますので蓄積されている情報をアップデートしていってください。