モチベーションの在り処は、私の意識の「現在地」
前回に引き続き、
モチベーションというものが一体何であるのか。
そして、自分自身が抱くものであると同時に、
自分や周囲の環境にどのような効果をもたらすのか書いていきたいと思う。
前回の投稿を書き終えた時、
別件で電話していたGS福知山教室の森口先生に、
記事を読んで何を考えたのか聞いてみた。
すると、こんな答えが...。
「平易な語彙で読みやすいのに、論理が複雑に組まれていて、頭を使った。」
「内容が、対生徒や対社員と、双方向に展開されるので読解に頭を使います。」
「概要説明となる抽象的な内容と、具体例が交互に書かれており、読みやすかった。」
と。
ぐぬぬぬぬぬ〜!!!!!!!!!!!!!
論理の組み方や語彙のレベル調整まで、
ぜ〜んぶ読解されとるやんけ...。
悔しくなった私は、
内容に関しての視点や強く感じたことは???
と聞くと、
「タイトルに頭や気持ちが引っ張られちゃって、ちゃんと考えられていないので、もう一回よく読んで感想を書きます。」
と紳士的に答えてくれました。
LINEか何かでさらりと感想が届く程度のことだと思ったら、
早速翌日word形式でとんでもない文字量に乗せて彼の考察が送られてきた。
以下、転載。(あまりにも良かったので、本人に許可を頂きました。)
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「なぜ僕らは教育を生業とし、今ここで働いているのか」に寄せて
タイトルの「なぜ僕らは教育を生業とし、今ここで働いているのか」を読んだときに、正直僕はドキッとした。僕個人に発信している内容なのかとさえ思った。このタイトルは最近、定期的に頭をめぐる疑問だからである。僕は、2019年8月21日付でこの株式会社立志に入社したため、この文章を書いている2021年8月20日で丸2年在籍していることになる。前職を3週間で辞めたことを考えると、かなり成長したように思う。しかしながら、タイトルを読んでドキッとした僕は根本的な部分ではあまり成長していないのではないかと悲しく思う。佐野先生から別件で電話をいただいた際に、ブログの感想を求められた。一通りは読んだものの、上手く答えることができなかった。今思うと、内容を咀嚼できていなかったのは、タイトルのインパクトが個人的に大きく、肝心な本文の内容について思考する余地がなかったのではないか思う。電話で伝えられなかった感想を文章という形で述べることにした。改めて読み直した上で、自身を振り返りながら内容について感じたことを述べようと思う。
本文ではまずタイトルから連想されるモチベートについて、時代の変化に伴い、マズローの欲求段階説と似た形でモチベートの定義そのものも変わっていっているという説明がなされていた。ひょんなことから教室長を任せていただいてから半年ほど経ち、その過程で「当事者意識が高くなった」と佐野先生から評価していただくことが度々あったが、正直僕にはその評価を素直に受け止めることを阻害する「何とも言えないモヤモヤ」があった。が、ブログを見てその答えが分かった。僕はまだモチベーション2.0の人間であった。良くても2.5だと思う。僕が教室長を任せたいただいた過程は外的要因が大きかった。そこからの半年も、”初めての経験”という外的要因に対応していく中で大半が過ぎ去ったように思う。自身がモチベーション2.0の段階にいると思う要因は他にもある。自分自身が「なぜこの業界・会社に所属しているのか」という疑問から派生する悩みとして、「承認欲求」がある。これも、社会的な地位やステータスを他者と比較することから生まれる、マズローの欲求5段階説でいうところの下位の承認欲求であり、欠乏欲求だった。
モチベーション2.0の先にある、モチベーション3.0やその先の4.0に到達するための鍵は「夢中」であることだ。これも僕が悩んでいる点である。大学受験時にはさほど苦と思うことなく毎日最低でも8時間は勉強をしていた。趣味でギターを高校から始め、狂ったように休日は8時間も同じ曲を何回も弾いていたが、最近はめっきり弾かなくなった。仕事も8時間という同じ時間行っているが、規定という外的要因に従っている部分が大きく、誰かに言われずともやっていた受験勉強や、ギターを弾く中で経過する8時間とでは性質・成果物も大きく異なる。本文の中では、この「夢中」になるための鍵として「専門性=変態性」が挙げられていた。自身の「専門性=変態性」をメタ的に認知・言語化し、それに基づいて行動していく。まさに、HRブレインの書き方指南のようだと感じた。理念や経営方針つまりは、株式会社立志という船に乗りつつ、その船員としてどのように貢献するかということだ。加えて、船を目的地に到達させるために航海士になるのか、船医になるのかという貢献する役割については大きく制限されていないことにも気づいた。自身が何を得意としていて、他者に勝っている部分なのか。その点を認知し、磨いていくことが生徒・保護者や地域により良いサービスを提供し、組織に貢献していくための鍵だ。生徒面談を事例に理論が展開されていたが、まずは自分自身との面談を行う必要がある。
ブログの内容や、自身がここまで書いた内容に思い当たるところがあり、入社時に作成した作文を読み返してみた。「自身の質について」というタイトルの作文の中で、「喜びを与えること」が自身の価値観であると述べていた。自分自身で書いた文章であるため当然のことではあるが、「喜びを与えること」という価値観は納得性が高い。年齢により語彙や表現は変化するであろうが、根本的には変化しないように思う。人生における使命について振り返ったところで、あとは達成する手段としての「変態性」を把握することが必要である。本文では、今春の総会で受賞された4名の先生方の要素が挙げられていたが、面白いほどにその先生自身を表しているように思う。つまり、「自分を自分たらしめること」の中に「変態性」が隠れているのだ。森口裕矢という人間・今までの人生にタイトルをつけると何になるのか。言動や感情の変化がどのような価値観に基づき起こるのか。勉強や趣味に夢中であった理由や目的は何なのか。これらを振り返る中で、変態性の卵として「共感性」「法則性を見抜く」「効率化」を持っているように思う。自分自身の受け止め方と、それに伴う作用するベクトルが変わるため、言語表現は考え直す必要がある。上手くこれらの要素を日々の業務に編み込むことができれば夢中に行動し、結果も出ると想像ができる。就職してから2年という節目にこの文章を書いたことは、偶然のようには思えない。今日から、昨日までと少し異なる気持ちで仕事に向かえる予感がする。
なかなか、やるじゃなぁ〜い...♡
僕が、感心した以下6点を紹介し、それぞれ解釈と想いを添えたいと思います。
これも、社会的な地位やステータスを他者と比較することから生まれる、マズローの欲求5段階説でいうところの下位の承認欲求であり、欠乏欲求だった。
・自身の心理状態をメタ的に認識したこと。←非常にGoodですね。
・内的欲求であるものの、欠乏欲求である「承認欲求」を自ら認める自己開示力。
モチベーション2.0の先にある、モチベーション3.0やその先の4.0に到達するための鍵は「夢中」であることだ。
仕事も8時間という同じ時間行っているが、規定という外的要因に従っている部分が大きく、誰かに言われずともやっていた受験勉強や、ギターを弾く中で経過する8時間とでは性質・成果物も大きく異なる。
・量的に同じでも質的に大きく異なることは、成果に差異が生じることを認識し、
それを改善していこうと想いを新たにしたこと。
・「夢中」に勝るプロセスはないことを再認識したこと。
自身の「専門性=変態性」をメタ的に認知・言語化し、それに基づいて行動していく。まさに、HRブレインの書き方指南のようだと感じた。
そ〜うです!そ〜うなんです!まさにその通〜りなんです !※川平慈英風
・HRBrainは、自分の人生ミッションを達成するためのモチベーション管理ツールです。※本田圭佑がCMしてたしね。っぽいですよね。
船を目的地に到達させるために航海士になるのか、船医になるのかという貢献する役割については大きく制限されていないことにも気づいた。自身が何を得意としていて、他者に勝っている部分なのか。その点を認知し、磨いていくことが生徒・保護者や地域により良いサービスを提供し、組織に貢献していくための鍵だ。生徒面談を事例に理論が展開されていたが、まずは自分自身との面談を行う必要がある。
そう、僕自身も最初は高校生の進捗管理スキルを買われ「代ゼミ」をある高校の生徒対象に販売しまくる目的で代表に声をかけられましたが、時流の影響も受け、「コロナ対応」「組織づくり」「構造改革」「広報のアップデート」「教室レイアウト改善」なんていう風に、当初求められた「役割」から大きく業務が変わりました。
仕事は、「自分と環境の相互で創造的に生み出すもの」なのかもしれません。
彼の言葉に、改めて自分を振り返ってしまいました。
森口裕矢という人間・今までの人生にタイトルをつけると何になるのか。言動や感情の変化がどのような価値観に基づき起こるのか。勉強や趣味に夢中であった理由や目的は何なのか。
・「人生にタイトルをつける 」という視点がいいね。人は必ず死んじゃうからね...。
・「何が君の幸せ?何をして喜ぶ?分からないまま終わる。そんなのはイヤだ!」ってアンパンマンマーチで歌ってたっけね。
変態性の卵として「共感性」「法則性を見抜く」「効率化」を持っているように思う。
これ、超大事な今回のテーマ!
自分の「変態性」の発見!
変態性のかけ算がプロセス&結果の変化に繋がることは、前号にて記載しましたが、今回、森口先生の変態性の卵にどんな「Next One」をかけ合わせると化学変化が起きるのか。僕の視点で仮説を立ててみようと思います。
森口先生の変態性の卵、「共感性」「法則性を見抜く」「効率化」
これらの3つ自体、非常に大切な資質・能力なのですが、
これにある1つの能力をかけ合わせると能力の大爆発が起きます。
それは、
「リスクを恐れず、一手目を自分で打つこと」=「発信力」です。
「共感性」×「発信力」
Ex.問い合わせ面談時
共感とともに、どのようにしたら学力が上がるのか、本気で提案&ポジティブな想いを発信することで、「この先生は本気で自分のことに共感してくれて、尚且つ具体的な方法まで教えてくれる!」と生徒や保護者は安心し、最初の信用を得ることができます。面談打率に影響しますよね。当然。
Ex.社員間のコミュニケーション
時には愚痴を吐きたくなることも...。しかし、愚痴に対する後ろ向きな共感は、前進はおろか、課題解決の芽すら摘んでしまいます。こんな時、相談してきた人に共感しながら、少しずつ目標に向かっていけるよう発信していくことで、状況は必ず好転します。↑特に、この手の優しさはともすると、「困っている人募集中マインド」になり、”他者に優しくできる豊かさ”という何の努力もしない優位性や充足感を得ることになります。これは中毒性が高いので、みんな安易な快楽に身を委ね、成長を阻害してしまいます。その人を前進させるような共感性と情報発信を心がけましょう。
「法則性を見抜く」×「発信力」
Ex.業務全般(テスト分析・各種会議・マニュアル作成etc...)
自分自身だけで法則性に気づいても、これをシェアしなければ組織の共有財産になりません。とは言っても、ここは企業。他者を出し抜き自分が評価されるためにこういうことも必要だ!なんてのは昭和時代の競争です。グローバルかつテクノロジーの時代にこのようなことは言語道断!気づいたことをシェアしないのは、利権を握るようなもので、全体最適になりません。「このタイプの生徒はこのように応対しよう」とか、「各種業務の遂行における共通認識の作り方」など、法則性を見つけたら即「仮説」とし、「検証を重ね」ながら全体共有することで、会社の成長速度は二次関数的に向上します。ただし、体験談ベースの法則性にとどまらず、ファクトベースな法則性まで探ることが重要です。なぜなら、前者に陥ると無駄に会議が長くなり、生産性は著しく下がってしまうからです。
「効率化」×「発信力」
Ex.業務全般(上記+対人業務etc...)
生徒の成績を上げようと思った時に陥りやすいのが、個別対応の蟻地獄にハマることです。今回、夏期講習中に一定数自習来校率を保った教室は流石ですとしか言いようがありません。そうでない教室は「効率化」にヒントがあります。「自分じゃなければできないこと」は自分の自尊感情を簡単に埋めてくれます。しかし、生徒が本気で集中して学ぶ環境づくりや、本気で学ぶ生徒集団を育成することの方が効率もいいし、何より爆発力が違います。「真にゴールに結びつく、一本の筋道を描き出せるか。」これが教育におけるクリエイティビティですし、教室に勢いのある状態をもたらします。生徒の関係性を利用したり、集中する核となる生徒を生み出し、それらを複数連動させるような「場の効率化」が成果に繋がるでしょう。「自習環境をコントロールできるか」が教室長の資質を判断する最も大きな要素であることを、ここでお伝えしておきます。
このように、
それぞれ独立した3つの資質だけでは成果の最大化に繋がり辛いが、
たった1つの変態性「発信力」をかけ算するだけで、
3つの成果を生む「1石3鳥」状態が生まれる可能性があります。
専門性のかけ算の時代に、僕らは自身の変態性にどんな化学変化を起こすのでしょうか。
森口先生が、こんなことも言っていました。
「書くことで、自分を整理することができて、自分を再確認できました。」と。
そして、
森口先生が、前号の感想を送ってくれたことで、
また僕がこのような記事を書くきっかけが生まれた事、感謝申し上げます。
こんなコミュニケーションも、
「これまでにない社内コミュニケーション」になりうると思います。
幾重にも重なる社内の創造的なコミュニケーションに繋がることを願っています。
最後に、
彼の「喜びを与えたい」というピュアなマインドセット
これを持ち続けることが一番大切なのかもしれませんね。
以上、佐野からお送りいたしました〜。
まった来週〜♪